心臓血管外科

 

  月  火  水  木  金 
午前 牧野 × 牧野 × 杉木
午後 × × × × ※1渡部

※1 金曜日午後は静脈瘤外来のみです。

診療内容

当科は東胆振・日高地区唯一の心臓血管外科で、北海道大学医学部循環器外科に所属する常勤医4名で診療しています。特殊な疾患を除き、当科で治療を完結できる体制を整えています。年間手術総数は350-400例、心臓手術は90-120例程度行っております。手術件数・成績とも札幌市内の病院に決して引けを取りません。「地元で高度医療」を目標に日夜努力しています。また、当科単独で心臓血管外科医を養成できる心臓血管外科専門医認定機構修練基幹施設に指定されています。

冠動脈バイパス術(CABG)
単独CABGは心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)を標準術式としています。人工心肺による合併症が減り、患者さんの負担も軽く、術後10日前後で退院可能となりました。
弁膜症
大動脈弁置換術、僧帽弁形成術・弁置換術、三尖弁形成術などを行っています。最近は生体弁の耐久年数が上がり、65歳以上の患者さんにはワーファリン内服が不要な生体弁を用いています。僧帽弁閉鎖不全症に対しては90%以上の確率で弁形成術が可能であり、虚血性僧帽弁閉鎖不全症も積極的に治療しています。慢性心房細動には適応があればMaze手術を併施しています。
胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、急性・慢性大動脈解離(A型、B型)
上行弓部大動脈瘤、A型大動脈解離には超低体温循環停止下に弓部全置換術を施行しています。下行大動脈瘤には人工血管置換術だけでなく、より低侵襲の胸部ステントグラフト内挿術も施行しています。
腹部大動脈瘤
開腹による人工血管置換術が基本術式ですが、高齢者、開腹歴のある方、開腹手術による合併症が懸念される患者さんなどには腹部ステントグラフト内挿術を施行しています。手術侵襲がほとんどなく、術後数日で退院可能です。ただ、全例に施行できるわけではありませんので、当科にお問い合わせください(ステントグラフト指導医:牧野 裕、杉木 孝司)。
末梢血管疾患
外来での薬物療法、重症例に対する手術療法を行っています。また、2013年4月より下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術を開始しました。詳しくは当科静脈瘤外来にお問い合わせください。    
外来診療体制    
一般外来は月・水・金曜日の午前です。月・水曜日は牧野が、金曜日は杉木が担当します。金曜日午後は静脈瘤専門外来で村瀬が担当します。その他、緊急時は24時間救急外来で対応しております。
  

なお、当科での手術症例の術前、術中、術後の臨床データはすべて日本心臓血管外科データベース機構(Japan Cardiovascular Surgery Database, JACVSD)、及び日本臨床データベースデータベース機構(National Clinical Database, NCD)、及び北海道大学心臓血管外科関連病院データベース(Hokkaido University Cardiovascular Surgery Database, HOCARD)に登録されます。 データ収集は心臓血管外科スタッフが責任を持って行ない、収集したデータはインターネットを介して中央施設にのみ保存されます。さらに、中央施設にはIDとパスワードによってのみアクセスが可能で、インターネット及びコンピュータ処理を行う際には高品質の暗号形式である128bits暗号専用モード使用しています。したがって、個人情報の漏洩防止について問題はありません。送信する患者さんの個人情報には,患者イニシャル及び生年月日が含まれますが、それだけで個人を特定できる情報ではなく、送信された情報は送信元のPCにデータとして残りません。一方でデータの信頼性の確保のため、JCVSDでは事務局が定期的に各施設を訪問しデータ入力の監査を行なっています。 データ入力は観察研究の枠組みで行われ、ヘルシンキ宣言を踏まえ、疫学研究に関する倫理指針に基づいて行われます。この調査のために、検査の追加や手術、入院期間の延長などはなく、診療に支障を来すことはありません。患者さんからデータ登録の閲覧・修正の希望があった場合は,本院の情報公開方針に則って対応します。また,患者さんからデータ登録の拒否があった場合は,登録を行わないものとします。 詳細は各機構のホームページ  
JACVSD:http://www.jacvsd.umin.jpNCD:http://www.ncd.or.jp

HOCARD: http://www.huhp.hokudai.ac.jp/hotnews/files/00002000/00002030/010-0273.pdf)を御覧ください

牧野 裕(マキノ ユタカ) 心臓血管外科主任科長

平成8年卒
職歴
手稲渓仁会病院、岩見沢労災病院、市立釧路総合病院
北海道大学病院
資格
日本外科学会指導医、日本外科学会専門医、心臓血管外科専門医
心臓血管外科専門医修練指導者
日本脈管学会脈管専門医、日本血管外科学会血管内治療専門医
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医、胸部大動脈瘤ステントグラフト指導医
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術指導医 

北海道大学を卒業後、北海道大学循環器外科医局に入局。関連病院で研修を受けた後2002年に当院に赴任しました。心臓手術(冠動脈、弁膜症、大動脈)を中心に診療を行い、ステントグラフトや静脈瘤レーザー治療といった新しい治療法の新規導入にも携わってきました。札幌まで行かなくても同等以上の治療を苫小牧で、をモットーに手術を行っております。

杉木 孝司(スギキ タカシ)主任科長

平成12年卒
職歴
北海道大学病院、愛心メモリアル病院、市立釧路総合病院
北海道社会保険病院
資格
日本外科学会専門医、心臓血管外科専門医、日本脈管学会脈管専門医
心臓血管外科専門医修練指導者、腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医・指導医
下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術実施医・指導医 

よろしくお願い致します。

渡部 克将(ワタベ ヨシノブ) 科長

平成30年卒
職歴
北海道大学病院、市立旭川病院、北海道大学病院

全力で診療に取り組んでまいります。よろしくお願い致します。

花田 健斗(ハナダ ケント) 科長

平成31年卒
職歴
札幌東徳洲会病院、手稲渓仁会病院
資格
JATECプロバイダー、弾性ストッキング圧迫療法コンダクター

皆様のお力になるよう精いっぱい努力して参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。