臨床研修の特徴
豊富な経験症例数(年間10,000人以上の退院患者)に対し、研修医の人数を制限(各年次4~5名程度)することで密度の高い研修が可能となっている。原則として、各科・各年次1名での研修としており、指導医と研修医が1対1で対応可能となっている。
救急外来では年間6,000人の受診患者、そのうち入院を要する患者が2,000人であり、また救急搬送は約3,000台と、研修症例が質・量ともに充実している。当直は医師2名体制であるが、全科オンコール体制となっており必要に応じて専門医の指導を直接受けることができる。
主に救急外来にて遭遇する疾患を中心に、各科指導医によるミニレクチャーを2週に1回開催している。
全科合同医局内に専用の研修医ルームを設置し、研修医師同士のコミュニケーションを図る場を提供するとともに、指導医に相談しやすい環境に配慮している。
- 1.臨床研修の目標
- 医師として、将来どの様な方向に進むにせよ、医学、医療の社会的ニーズを認識しつつ日常診療で頻繁に遭遇する病気、病態に適切に対応できるよう、幅広い基本的な臨床能力を身につける。
- 2.プログラムの特徴
- 研修医は選択科の希望を申し出る事によって、多くの診療科をローテーションすることが可能であり、また将来を見すえた専門領域のトレーニングを中心に研修を行うこともできる。
充実した研修により、総合的かつ科学的に患者の健康上の問題を解決できる臨床能力を育成する。
他の基幹病院(大学等)との協力で1年次又は2年次1年間のローテーション方式による研修も選択することができる。
基本的目標と診療科別研修目標を設定し、それに従って研修を行う。
- 3.研修方式
- 卒後2年間の初期臨床研修を目的とする。
研修期間中に複数の科をローテーションすることを原則とする。
研修医は各科の指導医のもとに患者を受け持ち、診療の実践に当たりながら各科のプログラムに準じて研修を行う。
研修期間中、指導医と共に診療時間外にもプライマリ・ケアの実践を行う。
各診療科のカンファレンス、抄読会、研究活動、症例検討会や院内勉強会に参加する。
神経精神科の研修は研修協力病院である道央佐藤病院で行う。
地域医療の研修は、研修協力施設(日高町立門別国保病院、むかわ町国民健康保険穂別診療所)にて、原則として2年次に行う。
- 4.研修の記録および評価方法
- 研修評価については、オンライン研修評価システム(EPOC)で行う。
プログラム終了時、到達目標の達成を認定したものに対し研修委員会は「臨床研修修了証」を授与する。
- 5.研修終了後の進路
- 大学医学部ヘの入局、本院での後期研修、他院での後期研修など
