病院の沿革と基本方針

本院は明治43年に王子製紙苫小牧工場の厚生施設として開設以来、王子製紙と苫小牧の産業の発展と共に幾多の変遷を重ね、昭和42年に医療法人王子総合病院として分離独立しました。平成9年には移転新築し、医療機器の整備、診療体制のいっそうの充実を図り、開設以来100年を経た現在では東胆振、日高医療圏内で最大規模を誇る地域の基幹病院としての役割を果たしています。地域基幹病院として絶えず職員の研鑽に努め、高度な総合医療の提供と同時に患者さまの自己決定権を尊重した安全で信頼される病院づくりを基本方針としています。研修医をはじめコメディカルの教育にも力を注いでいます。

卒後臨床研修プログラムについて
病院の特色

苫小牧駅から徒歩10分の市街中心部に位置し、人口約30万人の東胆振、日高医療圏をカバーしている。
道内3大学より豊富な臨床経験を持つ臨床指導医が派遣されると共に大学病院の教育研修病院として毎年十数名の若い医師が臨床経験を積むために派遣されており、臨床研修に力を注いでいる。
プライマリ・ケアから高度専門医療まで幅広い医療活動を行うと共に、健診センター、老人保健施設、在宅介護支援センターを併設し、医療、保健福祉のトータルケアシステムを確立し、地域のニーズに答えている。
病院は震度7に耐えうる耐震構造で電気は王子製紙苫小牧工場と北海道電力から供給を受け、院内に非常用の発電設備を備えている。上水道は王子製紙苫小牧工場と苫小牧市から供給を受け強力なライフラインで災害に備えており「北海道地域災害拠点病院」の指定を受けている。
病院内は、デイルーム、病室などで患者の居住性に配慮した構造となっており、自然、社会環境にも恵まれた快適な療養環境を提供している。
平成25年1月には電子カルテシステムを導入し、医療情報の共有体制を確立し診療機能の向上を図っている。また、地域医療機関との医療情報共有体制の構築も進めており、地域完結型の医療体制確立に努めている。