当院は2次救急受け入れ病院であり、あらゆる外科的救急疾患に対して十分対応できる体制をとり、緊急手術症例数は約150件/年となっています。
低侵襲の鏡視下手術も、胆石症、大腸癌、早期胃癌、虫垂炎、脾臓手術などの消化器外科手術、肺がん、自然気胸などの呼吸器外科手術へ積極的に導入し、とくに腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間90例近くあることから研修医の術者の機会も多くなっています。
このほか再発がん症例に対する化学療法や終末期医療にも熱心に取り組んでおり、全人的な医療に力をそそいでいます。外科全般について偏りのない診療を行い、幅広い知識、技術の習得に努め、院内活動としてのNST、褥創ケアへの参加や、地域医療連携にも積極的に関与しています。
日本外科学会指定の外科専門医制度修練施設です。そのほか日本消化器外科学会・呼吸器外科学会の認定施設にも指定されており、消化器外科専門医・消化器病専門医・呼吸器外科専門医などが多く在籍しています。
「専門医である前に、まず一般外科医であるべき」との考えのもと、臓器別を採用せず、すべての疾患を幅広く診療しています。後期研修においては外科専門医の取得を最大の目標とし、診断から治療まで一貫した診療にあたります。
常勤医師7名、常勤嘱託医師(研修医を含む)1名で診療にあたっており、所属学会は日本外科学会、日本消化器外科学会、日本呼吸器外科学会、日本消化器病学会などとなっています。
外科専門医の取得を目標とするため、研修内容は「外科専門医修練カリキュラム」に準じて行い、充分な症例の集積が可能となっています。心臓大血管疾患については、当院の心臓血管外科との連携により修練可能となっています。
北海道大学第二外科教室と連携していることから、同教室に入局のうえで進路の検討が可能です。また学位取得や研究者としての道を希望する場合には、大学外科教室のバックアップを受けることができます。